気密性の追求〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2017年04月06日

一級建築士の田中です。
新年度が始まりました。私事ですが、明日は息子の入学式です。
卒園式にもザーザーと雨が降り・・・明日もなんだか怪しい。
桜も咲き始め、せっかくの門出なので晴れるといいんですけどね。
年度末のバタバタで気付けば半月ほど前のことになりますが、木造建築病理学を学んだ先輩の住宅見学会に行ってきました。
徹底した気密断熱住宅。
2020年の新築住宅による省エネ義務化に向けて断熱・気密は合言葉のようになってきています。
断熱性を高めると夏涼しく冬暖かな住宅ができそうですよね。
気密性は??
簡単に言うと隙間を無くすことですから、「隙間風が気になるよね〜」ってことがなくなります。
ただ、気密性が高いと息苦しい気がする・・・っていう方もみえるかもしれませんね。
ぴっちりとラッピングされてますから、空気が行き交わないイメージなのでしょう。
でも、それは違うよっていうのが体感できる見学会でした。さすが先輩!
私たち設計者が断熱設計をする場合、外と内の境界線を断熱ラインと言います。
その断熱ラインはここじゃなきゃダメ、という決まりがあるわけではなく、このエリアを断熱しますという意思表示のようなものだと私は捉えています。
もちろん、理想的な断熱ライン(境界線)はありますが、それぞれの住宅により条件は変わってくるからです。
特に改修工事の場合は住まい手さんの生活パターンやご予算に応じて最良と思われる計画をしていくため。
理想と現実のすり合わせも設計時には必要となってきます。
それを学んだ木造建築病理学でした。
私も晴れて履修生として修了証を頂きましたので、実践に向けて新たなスタートです。
隙間風の多い古民家は通気性が良い印象ですが、寒くてかなわない!
そんな悩みをお持ちの方は、是非ご相談ください。
いかがでしたか?
本日は一級建築士 田中のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週木曜日は一級建築士 田中のコーナーです。
明日は一級建築士 安田のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆