お城の窓〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2017年03月28日
幾度もお城を見ていたつもりでしたが、今まで全く気が付かなかった窓下から出ている鉄パイプ(姫路城はすべて漆喰の白壁なので気がついたのですが)、建物をよくよく見てみると殆んど全ての窓下から鉄パイプが出ているのですね。一緒にいた友人にあれは何とたずねてみると古い天守閣等にはみんな付いているよと教えてもらいました。
彼は前から気が付いていたんね・・・建物のなかからよく見てみると外窓の下枠の溝から斜め下外部に雨水を抜くように取付けてありました。

木枠が腐らないように考えられ
ているのですね、これって何時からかな・・
もし築城当時(江戸時代)からならすごいことだなと一人で妄想していました。
帰ってからネットでいろいろと古写真を検索してみると明治初期の写真を見つけたので注視したのですが、残念ながらそれらしいものは見当たらなかったです。
でも昭和の大修理前(1956年より)の古写真にははっきりと確認できましたので、おそらく1910年(明治43年)から行われた明治の大修理のときに取付けられたのだろうと思います。
こんな事、気にしてるの変ですかね・・・

いかがでしたか?
本日は一級建築士 鈴木のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週火曜日は一級建築士 鈴木のコーナーです。
明日は棟梁 西川のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆
