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臥龍山荘(がりゅうさんそう)〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜

2017年02月07日

10年ぐらい前、愛媛県の大洲城が木造で再建されたので友達4人で見に行くことにしました。

大洲市に入った時、観光案内で臥龍山荘の写真を目にすると、写真を一目みたときから是非寄ってみたいと思い友達に頼んで訪れることにしました。

お城を見てからなので日もだいぶ傾いてきていましたが、なんとか入場することができました。

そこは門をくぐる前から独特の雰囲気を醸し出していて、その後言葉がでないぐらい印象深いものでした。

いたるところの細部にわたり意匠が凝らされていて、デザイン密度の高さに正直驚きを感じさせられたのを思いだします。

臥龍山荘には臥龍院と不老庵そして知止庵の3棟からなるのですが、案内文を読んでも不老庵が県有形文化財に指定されているだけで私もこの建物のことを全く知りませんでした。(

これって、たんに私の勉強不足?)
それだけに不思議な思いを抱きこの建物のことがずっと気になっていました。

先日、文化庁のホームページを見ていたら昨年の平成28年7月25日に臥龍山荘3棟とも国の重要文化財に指定されています。

この記事を見かけたとき他人ごとでは無いようになにか嬉しかったです。

才能のある子がやっと認められたようで・・・

文化庁のホームページより重要文化財に指定された答申をそのまま下記します。

写真 臥龍山荘不老庵軒

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写真 臥龍山荘不老庵内部

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⑪河岸の景勝地に営まれた意匠優美な近代数寄屋建築(近代/住居)
臥龍山荘3棟 臥龍院,不老庵 ,文庫愛媛県大洲市 大洲市 臥龍山荘は,肱川を望む景勝地に建つ,貿易商・河内寅次郎の別荘である。

地元大工の中野寅雄により,不老庵が明治34年,文庫 が同37年,臥龍院が同38年に建てられた。

臥龍院は,松皮菱の花頭窓など,桂離宮をはじめとする名建築に着想を得た細部意匠を 持つ茅葺(かやぶき)屋根の建物で,数寄屋技法の濃淡により室毎の趣向に変化をもたせている。不老庵は,肱川を見下ろす崖地に懸造(かけづくり)で張り出す,特異な造形になる茅葺の小庵である。

臥龍山荘の各建物は,吟味された材料と熟練した技術により,全体構成から細部に至るまで,極めて独創的な数寄屋の意匠にまとめ上げており,
四国地方における近代の数寄屋建築の優品として高い価値を有している。
○指定基準=意匠的に優秀なもの

臥龍山荘公式ホームページ http://www.garyusanso.jp/

 

 

 

 

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☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆

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