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古民家・旧家リフォームの古みんか倶楽部 岐阜

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床の間〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜

2017年01月31日

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最近古民家等で見かけた床の間を文献を見ながら紹介させてもらいます。本巣市政田
にある美濃のまほろばという
築100年の古民家カフェなのですが、かなり格式の高い古民家で床の間の形態は本床(
ほんどこ)で
天袋と地袋がある床脇、付書院、塗り床框に紋縁の畳床でしかも2帖の広さを持ってい
ます。
本床の床柱は角柱が多いらしいのですがここは床の間の前に炉が切られていて、床柱は
数寄好みの絞り丸太になっています。
また、床内に一段高く板を張った小床を備えた琵琶床になっていて、琵琶床の下のケン
ドン式扉のつまみは蝶の意匠がほどこされています。
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他に本床の写真は高山の吉島邸で、ここの床脇の床は畳と同一面の地板が多いのですが
地袋をなくして蹴込床にしています。
床柱の角柱、床内の白壁といい線が醸し出す印象はとても端正です。
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次は滋賀県五箇荘外村邸の床で原叟床(げんそうどこ)、踏込床の一種で一畳大の地
板の上に床柱を立て落し掛けを設けて小壁をつくり、
そして脇壁の下部に開口部(狆潜り:ちんくぐり)を設けたもので地板の幅が床の部分
より広くつくられています。
表千家六世の原叟宗左(げんそうそうさ)によって考えられたものだそうです。また、
袖壁を設けその壁止めに化粧柱を立て
床の間の内部を袋のようにした袋床(ふくろどこ)にもなっていて、その袖壁に半円の
下地窓も設け意匠に工夫をしています。

 

 

 

いかがでしたか?
本日は一級建築士 鈴木のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週火曜日は一級建築士 鈴木のコーナーです。
明日は棟梁 西川のお話をご紹介させて頂きます。

☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆

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