詩仙堂〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2017年01月03日

明けましておめでとうございます。
今年も古民家から派生して古建築を見て歩き見聞を広めていきたいと思います。
暮れに急に訪れることになった詩仙堂、大学時に高校時代の友人に隠れた名所だと紹介され訪れたのが始めてで今回で5度目になると思います。
ある期間が経つとふと又寄りたくなるのです、庭を眺めながら縁に座ると居心地が非常に良いのです。
庭を通し外山を眺める開放感もあり、
同時に前庭と座がコンパクトにまとまった一体感で落ち着きを感じそれを同時に共有することが出来ます。
縁の前のたいらな庭をサツキの植え込みで囲みその前の庭は地形のまま大きく下がって造られ、その向こうの山を借景として利用する地形の高低差をそのまま利用された庭がそう感じさせるのではないかと今回新たに自分なりに解釈してみました。
個人的には実は初めて訪れたときから気になっていたのは屋根のデザインで堂上に楼閣が有りその表情がとても個性的で建築デザイン的に気にいっていたのです。
楼閣は嘯月楼(しょうげつろう)と呼ばれ丈山が月を見たり庭を眺めたりするために造られたそうですがその下に今回よく見てみると南側に換気窓のようなものもあります、おそらく堂の換気に工夫されているようですが拝観では近づけないため確認はできませんでしたが・・・。
古民家や古い建物は現代建築ではない自然素材と人の知恵により多々造られているため自然と建築とのかかわり方を考えるうえでは何時見ても大変勉強になります。
いかがでしたか?
本日は一級建築士 鈴木のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週火曜日は一級建築士 鈴木のコーナーです。
明日は棟梁 西川のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆