木造住宅 在来工法と伝統構法の違い(基礎編)〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2016年12月29日

一級建築士の田中です。
これは新築住宅の現場での基礎の配筋の様子です。
在来工法の住宅ではべた基礎と呼ばれる基礎が多く、住宅の床下は全体的に鉄筋コンクリートのスラブ(床版)で覆われています。
コンクリートを打つ前はこんな感じになっていて、鉄筋の下にはコンクリートや鉄筋の劣化を防止するための防湿シートが敷かれています。
一方、古民家に多い伝統構法の床下は土のままの状態なので、木材の劣化防止やメンテナンスのし易さを考慮して通気性を良くするために開放的で外気にさらされていることが多いです。
建物を建てる基準は日々進化しています。
震災等による耐震強化であったり、グローバルな視野での生活水準向上のための断熱強化等により各個人の住宅までも法律により最低基準が設けられています。それに伴い、もちろん金額的にも影響が出てきます。
「ひと昔前まではこんなことまでしなくても良かったのに・・・」そうおっしゃるお施主さんもみえます。
もちろん、施工者である工務店や大工さん、設計する建築士であっても同じ思いを持っている方は少なくありません。
ただ私たちは専門家として決められた法律を理解し、建物を建てる一人一人のお客様へお伝えしていくことが務めだと思っています。
わからないことがあったら、お気軽にご相談ください!!
いかがでしたか?
本日は一級建築士 田中のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週木曜日は一級建築士 田中のコーナーです。
明日は一級建築士 安田のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆