中川政七商店〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2016年12月20日

(公財)岐阜県産業経済振興センター主催による中川政七氏による「小さな会社の生きる道」という講演を聞きに行ってきました。
たまたま以前、「カンブリア宮殿」を見たとき地方のものづくり企業の再生を軸にビジネス展開していく姿が映されていて、とても興味を惹かれた記憶がありました。
その本人が岐阜にて直接話をされるというのでどのような人でどんな話をされるのか楽しみでした。
中川さんは1974年生まれですから現在42歳でしょうか、京大法学部卒の後、富士通株式会社をへて2002年に先祖代々300年以上続く(江戸時代には麻の製造販売をしていたそうです)株式会社中川政七商店に入られ後を継ぎ2008年に十三代目社長に就任され
2016年11月4日に中川政七を襲名されたそうです。
初めの講演内容は自社の経歴と成り
立ちについて話され、当時お父さんが茶道具の総合商社として会社を経営し、お母さんが麻の製造販売のため
の2001年東京恵比寿に雑貨店「遊中川」を出店されたそうです。
しかしその雑貨店が赤字であったためそこをどう立て直すかが出発点であったそうです。
そしてそのお店がその後のきっかけになったそうです。
父親は卸しの商売をすすめショップをもつことは反対だったそうですが、中川氏によるとブランディングしていくうえでショップは必要と判断され次々とブランドショップを立ち上げていきます。
そこで焦点になるのが日本の工芸が5500億から1300億と減少になりつながり、将来自社ショップで売っていく商品がなくなってしまわないかという危惧を覚え、産地の一番星をつくるという観点から地域ものづくりのコンサルの方へもすすまれていったそうです。
その結果として「日本の工芸を元気にする」ということにもつながったそうです。
そのブランドづくりと経営の考え方も話をされていましたが「経営とデザインの幸せな関係」という本に全て書かれているそうですので興味のある方はぜひその本を読んでみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
本日は一級建築士 鈴木のお話をご紹介させて頂きました。
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毎週火曜日は一級建築士 鈴木のコーナーです。
明日は棟梁 西川のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆