解体されてしまった古民家〜一般社団法人 古みんか倶楽部岐阜〜
2016年12月07日

棟梁の西川です。
解体されてしまった古民家
昭和初期の建物でした。
立派な材料が使ってあり、丸太は全て鉋で綺麗に削ってありました。
地棟は18mくらいありかなり長い物で綺麗でした。
玄関の土間も変わった仕上げでした。
建具もとても状態が良く、格子はスライドして風が通る様になっていて、上部が檜、下部が桜を使ってある様でした。
広縁はケヤキの長さ1465ミリ✖︎幅800ミリの板が10mにわたって貼ってありました。
仏間は本格的な物で、6畳あり格天井に金箔がしてありました。
お風呂も良い感じで結構長い間濡れる場所にもかかわらず酷く傷んだところは少ない様でした。
外部は板張りで石の上に今で言うと基礎パッキンがあり、使ってある物は広葉樹系の木目だったので栗かなぁと思っています。
その材料の両サイドに装飾がされてありました。
あまり傷んでなく、あまり傾きもなく、まだまだ人が住める本当に立派な100坪くらいの古民家でした。
解体されもうありません。
もったいない。
いかがでしたか?
本日は棟梁西川のお話をご紹介させて頂きました。
古みんか倶楽部岐阜では日替わりで古民家について専門家のお話を掲載致します。
毎週水曜日は棟梁西川のコーナーです。
明日は女性の視点を設計に取り込む、女性設計士田中のお話をご紹介させて頂きます。
☆古みんかライター 事務局長 永嶺☆